サーキットブレーカー発動・・日経平均 －１０００円超え

先物市場では再びサーキットブレーカーが発動するなど波乱の展開となり、日経平均は911.91円安の8635.56円（出来高概算11億8000万株）で前場の取引を終えている。米景気後退懸念が強まったことが嫌気されNYダウは700ドルを超える下げとなり、シカゴ先物は大証比で1000円を超える下げであった流れから、幅広い銘柄が売り気配からのスタートとなった。225先物は8300円で寄り付いた後にサーキットブレーカー発動で一時停止後は、急速に下げ幅を縮める格好となり、日経平均も8600円レベルでの横ばいをみせている。主力大型株が軒並み大きく値を下げており、値がさハイテク株などはストップ安を付けているものが目立つ。セクターでは商社、非鉄、不動産、機械、海運などの下げがキツイ。一方、225採用銘柄では花王のみがプラスに転じるなど、ディフェンシブ系は下げ幅を縮める動きをみせている。東証1部の騰落銘柄は値上り66に対して値下がり1614、変わらず21と全面安商状。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに大きく下落している中で、大型株指数の下げが特に大きい。
　日経平均は再び10％程度の下げをみせており、株式の比率低下によって下値では年金とみられる買いの観測などもでている。日経平均は10日の安値は割り込んでいない状況であり、14日安値の8400円処を下回らなければ辛うじて下値切り上げ型は維持できるため、狼狽的な動きにはつながらないであろう。また、ディフェンシブ系などは下げ幅を縮めている状況でもあり、回避的な動きとはなるが資金は向かいやすそうだ。また、安値レベルへでは信用需給妙味の大きい銘柄などには買い戻しとみられる動きも入り易く、本日のところはディフェンシブ系と需給妙味の大きい銘柄などへのショートカバー狙いといったところか。

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